(4) 鎮咳・去痰(咳どめ・痰をとる)


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1 主な製品
エスエスブロン液エース アネトンせき止め液Z コンタックせき止めSR パブロンSせき止め液 ブロン液など多数

 

 

2 咳とは…?(痰が出るわけ)
 ウィルスなどが喉を通り抜けて気管や気管支の中にまで、入り込んでくると、体自身が、ウィルスなどを外に出そうとします。それが咳になります。
 気道(酸素や二酸化炭素の通り道)では、ウィルスなどの侵入で、炎症を生じ、気道表面では分泌物が多く出ます。これが痰になります。痰を外に出すということは、気道の掃除をしているということになります。
 つまり、咳も痰も体の中に入ってきた異物を取り除こうとする防御反応です。むやみに咳や痰を止めると回復を遅らしていることにもなります。(まれに、せっかく出てきた痰を飲み込んでしまう方もいますがばい菌を飲み込んでいるのと同じです。)
 こう書くと、咳や痰を止めなくても良いような感じですが、長引く咳は、体力を消耗し、夜は眠れないこともしばしばです。また、呼吸器や循環器の病気を悪化させることもあります。痰も気道に定着し続け、外に排出できないのは問題です。
 鎮咳去痰薬は咳を鎮めて、痰を出すことで体に負担を少なくする手段として使用されています。そのため、咳や痰の症状が出る前に服用しても予防にはなりません。

 

 

 

3 よく質問されること
Q1 「咳止めの成分に麻薬が含まれているので心配なのですが?」
A1 鎮咳薬の中には、麻薬成分の「リン酸ジヒドロコデイン」という物質があり、これは、ブロン液(エース)が有名です。(他の製品にも含まれています。)
 
どの製品も用量を守って服用すれば問題は、無いのですが、一度に過量に服用した場合は、中毒症状を起こし、やがては薬物依存にもになります。(いわゆる、「らりってる」状態です。嫌な言葉です。)1本で用量を守って服用した場合2日〜4日分あります。
 1本以上、服用されても咳が止まらない場合は病院へ行くことをおすすめしてください。(まとめ買いのお客様は、丁重にお断りしてください。

 

 

Q2「薬を飲み続けて一週間以上、咳がとまらないのですが…。」
A2 実は、このごろ結核の患者さんが増えてきているのです。厚生省も「結核緊急事態宣言」を平成11年7月に発表しました。
 咳止めを長期間服用しても治らない方には
病院で受診されることを勧めてください。
薬局・薬店は軽医療を担っています。そこで働くスタッフも医療の担い手です。
結核患者を増やさないためにも心に留めておくと良いでしょう。
ただし、むやみに、お客様に不安感を与えることのないように。
 

 

Q3「卵アレルギーなのですが…。」
A3 卵アレルギーの方には、「塩化リゾチーム」が含まれない製品を選びましょう。
「塩化リゾチーム」は、鶏卵の卵白より生成され卵アレルギーの方は避けなければなりません。
 詳しい説明はA総合感冒薬に記載してあります。「塩化リゾチーム」は炎症を取り、痰を分解する働きがあります。

 

 

Q4「トローチやドロップって効くの?」→「医薬品」のものは効きます
A4 お客様の中には、「お菓子ののど飴」と「トローチ」が混同されていらっしゃる方が多く見受けられます。
見分け方は、製品の外箱に「医薬品」と記載してあるかどうかで判断してください
ちなみに「医薬品」とう名称は、薬事法で規定されている条件をクリアしたものだけに使うことができます。

 

 

5「眠くならない咳止めください」

A5 多くの鎮咳去痰薬にはアレルギー反応を抑える薬(抗ヒスタミン剤)が含まれています。
抗ヒスタミン剤の副作用には「眠気」があります。(「緑内障」や「前立腺肥大症」の方の服用注意)

したがって、「眠くならない咳止めを希望」される方には、
「抗ヒスタミン剤を含まない」鎮咳剤(生薬主体)
「漢方薬」の鎮咳剤

のいずれかを選ぶと良いでしょう。

ところで生薬と漢方薬って同じと思っていませんか?ここで整理すると…。

では、本題の眠くならない鎮咳剤に話を戻すと…・。「抗ヒスタミン剤を含まない」鎮咳剤を見分けるのには抗ヒスタミン剤をある程度理解していなくてはいけません。
よって、ここでは、鎮咳去痰作用がある漢方薬を紹介しておきます。効き目も症状に合わせて服用すれば、化学薬品より効き目がよいです。

処方名(よみかた)

症状(体質)

小青竜湯(しょうせいりゅうとう)

薄い痰・水っぽい咳・水っぽい鼻水

五虎湯(ごことう)

咳がつらい方にせき(比較的体力がある人)

甘草湯(かんぞうとう)

喉の痛みのある激しい咳

麦門冬湯(ばくもんどうとう)

たんの切れにくい咳に

上記の漢方処方は、食前または食間に服用します